【公務員の基礎知識10】人物試験の概略
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公務員採用試験は就職試験っていうポイントは覚えてるかしら?
うん、だから人物試験もすごく大切ってことだったよね。人物試験って、個別や集団で面接をやるってイメージだけどあってるかな?
概ねあってるわ。多くの採用試験実施機関で行われる人物試験は、個別や集団での面接方式をとっているの。でもそれだけじゃなくて、集団討論・プレゼンテーション面接・グループワークなど多様化しているのが今のトレンドよ!
【人物試験の重要性についてはこちら】
採用試験実施機関によって、いろいろな方式が用いられているんだね。
個別面接や集団面接のみを実施するところでも、複数回それらを行う多段階化が生じているのもトレンドの一つだから押さえておいてね。例えば、先に集団面接を実施して次に個別面接試験1回目、最後もう一度個別面接試験っていうようにね。さらに、最終合格後に採用面接が行われるケースもあるし、国家総合職や国家一般職では官庁訪問が必要になったりもするの。
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個別面接についてさらに詳しく見る
受験者1人に対し、1人~3人の面接官で20分前後の面接を行い、職員として相応しい人物であるかどうかを判定するという方法が一般的です。様々な質問に回答できるよう、十分な自己分析が必要です。
集団面接についてさらに詳しく見る
受験者5人~8人に対し、3人程度の面接官でまとめて30分~60分程度の面接を行い、相対評価で人物を判定するという方法が一般的です。面接官の質問に対しては、端から順番に回答するものや、挙手制で回答するものなどがあります。事前に集団面接形式で練習をして、慣れておく必要があります。
集団討論・グループワークについてさらに詳しく見る
受験者は5人~8人のグループに分けられ、与えられた課題をグループ単位で討議し、制限時間内にグループの結論をまとめるといった方法で行われ、試験官はその討論の様子から各人の人物を判定します。これも集団面接と同様、事前に集団討論形式で練習をして、討論の流れに慣れておく必要があります。
採用面接についてさらに詳しく見る
公務員の採用試験に最終合格すると、採用候補者名簿に登録されます。一般の採用試験では、成績上位者から順次採用内定が決まりますが、国家公務員行政、裁判所職員、刑務官、東京特別区などでは、人物試験とは別に各官公庁での採用面接を受け、採用先の内定を獲得しなければ、正式な採用につながりません。
官庁訪問についてさらに詳しく見る
国家公務員行政の場合は、受験者側から面接予約を入れて官庁訪問を展開しなければ、志望先省庁からの採用内定の獲得は難しくなります。したがって、受験の時期に合わせて十分に官庁研究を行い、意欲的に面接に挑む必要があります。
最後に、検査についても簡単に触れておくわ。多くの採用試験では、筆記試験や人物試験とは別に、性格特性や健康状態・身体状況を判定するための各種の検査が実施されているの。
採用試験実施機関によって異なるけど、いろいろな検査もあるんだね。
適性検査についてさらに詳しく見る
自治体の事務系や公安系の採用試験で実施される職業適性や性格特性の判定(クレペリン検査・YG式性格検査など)を指します。特に警察官の採用試験では、この検査結果で適性が低いと判定されれば不合格の要因になることもあります。
身体検査についてさらに詳しく見る
身体要件の判定(身長・体重・胸囲・視力・色覚・聴力など)・健康状態の判定などを指します。
受験資格に身体要件のある公安系の採用試験では、必ず身体検査が実施され、基準値を満たしていない場合は不合格となることもあり、
また、どの職種の採用試験でも一般に採用内定の前には健康診断を含む身体検査があります。
体力検査についてさらに詳しく見る
体力要件の判定(反復横跳び・腹筋・腕立て伏せ・懸垂・持久走など)を指します。
警察官や消防官などの公安系や、一部自治体の事務系を含む採用試験では、運動機能や基礎体力を判定するための体力検査(体力試験)が実施されます。
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