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 採用試験の種類にかかわらず、ほとんどの場合で教養試験が課せられています。その出題科目の内訳は、大きく一般知能と一般知識の2分野に分けられています。
 一般知能には、数的処理や文章理解が、一般知識には社会科学・人文科学・自然科学の各科目があり、2分野合計で20科目程度の科目構成になっています。

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大原さん

教養択一試験の準備は進んでる?

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公くん

うーん。今、数的処理系の科目から勉強を始めてるよ。まだ、全部の科目についてわからないんだけど、どんな科目があるんだっけ。

dummy
大原さん

教養択一試験の主な科目をまとめるとこのようになるわ。まずは、出題数も多い数的処理系の科目から取り組むと良いわね。せっかくだからそれぞれの科目概要・出題項目・学習ポイントなどもまとめておきましょう。


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【一般知能】
1.数的処理系

(1)判断推理
数学の命題・集合や、文章によるパズル問題など、与えられた条件を論理的・合理的に組み合わせ、そこから確実にいえることを判断する科目です。

(2)図形・空間把握
平面図形や立体図形の計量や、展開図、見取図、投影図などの図を回転させたり、切断したり、重ねたりしたときの状態を判断する図形関連の科目です。

(3)数的推理
方程式や不等式で整理する文章題や、割合や比の関係で整理する速度算・濃度算・仕事算、整数の性質、場合の数・確率などが出題される科目です。

(4)資料解釈
実数・割合・構成比・指数・増加率などを整理した表やグラフの資料が与えられ、それらを読み取ったときに正しくいえることを判断する科目です。

2.文章理解系

(1)現代文
評論文を中心に、文章の内容・主旨を問う問題が多く出題されます。短時間での読解と、誤肢を見極める練習をすることが大切です。

(2)古典
本文の内容と合致する選択肢を選ぶ問題が多く出題されます。同じ文章がくり返し使われることもあるので、一度解いた文章の内容を覚えておくことも有効です。

(3)英文
英文の内容と合致する日本語選択肢を問う問題が多く出題されます。細かい文法の知識より、文章の大意を把握することが重要です。

【一般知識】
1.社会科学系

(1)政治
政治の頻出分野は、各国の政治制度、政党制、選挙制度、基本的人権、統治機構(国会・内閣・裁判所)などです。この他、最近の選挙結果等、時事問題も出題されます。

(2)経済
企業や市場のしくみ、第二次大戦以降の日本経済や国際経済などが中心です。近年の経済事情なども出題されるので、普段から新聞等に目を通しておくことも重要です。

(3)社会
社会では環境問題や国際関係での出題が比較的多いといえます。また、時事的な問題の出題もあり、日ごろから新聞等でニュースを確認しておくことが対策として有効です。

2.人文科学系

(1)日本史
江戸時代の政策(三大改革など)、近代では日清・日露戦争、政党政治などが中心です。政策以外では、土地・税制度、仏教などの文化史が出題されます。

(2)世界史
西洋史では、近現代の欧米列強諸国に関する出題が頻出です。東洋史では中国の各王朝史が中心です。東西交流に関する出題もあります。

(3)地理
地形や気候、農業、各国の地誌(東南アジアやヨーロッパなど)が頻出です。時事的な出題も多く、国際情勢に影響を与えた国にも注目する必要があります。

3.自然科学系

(1)数学
積と因数分解・式の変形・二次方程式・関数と領域・微分積分・三角関数などを中心として、主に計算問題形式で出題されます。

(2)物理
落下運動・運動の法則・力学的エネルギー・運動量保存の法則などの力学分野を中心に、熱、波動、電気、原子核などの項目から出題されます。

(3)化学
原子の構造・周期律・化学結合・気体・液体・酸化と還元などの理論化学分野を中心に、無機化学、有機化学、生活化学などからも出題されます。

(4)生物
細胞構造・同化と異化・生殖と発生・遺伝の法則・神経系・肝臓と腎臓・自律神経とホルモン・植物の調節・生態系などの項目が出題の中心です。

dummy
大原さん

他にも法律、時事、文学・芸術、国語、思想倫理、英語(文法)、地学などの出題がある採用試験があるわ。それぞれの教養科目の名称も採用試験によって違うことがあるから注意してね。

dummy
公くん

今まで学習したことのある内容も結構あるみたいだね。メリハリをつけて勉強を進めていくぞー。

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