【公務員の基礎知識3】公務員の待遇
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待遇かあ。給料とか福利厚生のことだよね。そういえば、先輩で公務員になった人が、待遇がいいって言ってたけど、民間企業に比べて待遇はどうなのかな?
民間企業によって、待遇は大きく異なるから、一口に待遇を比較することは難しいけど・・・この表を見てみて。
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公務員と民間企業の比較について詳しく見る公務員と民間企業における職員の待遇(労働条件・労働環境など)を比較すると、一般に公務員のほうが恵まれた環境にあるようです。これは、その仕事の性質上、公務員には民間企業とは異なる職業観が要求されるため、法律上の措置として、不当に免職されたりせず、その身分や給与収入が保障されているからです。
これらの公務員の待遇の良さは、公務の遂行に全力で専念できる環境整備の結果であるともいえます。公務員を志す者はそのメリットだけにとらわれず、公共の福祉の増進につくす公僕であるという自覚と倫理観をもつことが求められます。
公務員と民間企業って場合によってはかなりの違いがあるんだね!公務員が人気なのも頷けるよ。初任給も気になるけど・・・
初任給についても、公務員は明確に定められているわ。まとめておくわね。
初任給等について詳しく見る○国家公務員員行政(一)2級・1級 大卒者24歳未満平均給与212,246円 (平成28年現在)
○国家公務員行政(一)1級 高卒者20歳未満平均給与157,588円 (平成28年現在)
○東京都Ⅰ類B採用者初任給 約217,000円 (平成28年現在)
○東京都Ⅲ類採用者初任給 約173,500円 (平成28年現在)
○警視庁・消防庁Ⅰ類採用者初任給 約252,000円 (平成28年現在)
○警視庁・消防庁Ⅲ類採用者初任給 約212,000円 (平成28年現在)
えっいや・・・イメージとして、もうちょっともらえるかなーって思ったんだけど…
給与は初任給もそうだけど、その後どのように伸びていくかといった安定性も重要よ。色々な民間企業と比較してみてもいいわね。給与の額面だけじゃなくて、身分保障に関する権利・給与の安定性・勤務時間・休暇・福利厚生・職場の公平性なんかも就職先を選ぶ上でのポイントになるってことを知っておいてね!
わかったよ、初任給以外にもチェックしなきゃいけないポイントがあるんだね!
身分保障に関する権利等についてさらに詳しく見る公務員は、その職務性質から労働基本権の制約を受けますが、その代償措置として国家公務員法・地方公務員法に、公務員の身分保障に関する権利が定められています。
・給与や勤務時間などの勤務条件に関する行政措置の要求ができる。
・法定の事由による場合の他は、職員の意に反して降任・休職・免職はされない。
安定した給与収入についてさらに詳しくみる
公務員の給料(俸給)基準は、民間企業との調整を受け、例年人事院勧告や人事委員会勧告に基づいて改定が実施されます。しかし、景気動向の影響を受け難く、給料は安定しており、定年退職まで俸給のベースアップが継続されます。
また、諸手当には、期末手当・勤勉手当・通勤手当・住居手当・扶養手当・地域手当・超過勤務手当・調整手当・夜勤手当・休日給など様々な手当の支給があります。
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