まず、公務員の仕事を知る上では、その使命を知っておく必要があるわ。
公務員の使命?
公務員という職業の特徴と魅力のところでも説明したこと覚えてる?
ん〜公務員の仕事は日本国憲法に明記されているんだったね!
そう、日本国憲法の15条2項は、「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と定めているの。
そして、15条では全体の奉仕者っていうことと、25条で社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進が国の責務と定められていんだったね!そうかあ、みんなのために、公共の福祉に貢献することが公務員の使命なんだ。
公務員の仕事がすごく重要なのはわかったけど、民間企業に就職する人が多い中でその役割にはどんな違いがあるのかな?民間と公務員で迷ったらどうすればいいんだろう?
そうね、公務員就職と民間就職で悩む人は多いわね。どちらを選ぶかは、その人次第ってところもあるけど、役割の違いの面から見ておくといいかも。民間企業の経済活動は社会において欠かすことのできない重要な役割を担っているけれど、自社の利益追求を優先して、企業を存続させていかなくてはならないから、その直接のサービス対象は代価を支払う消費者に限定されるところが一つの特徴となるの。この部分と比較すると、全体の奉仕者とされている公務員のほうが、社会全体や地域全体に対して仕事ができるという特徴が見えてくるわね。
そうかあ、公務員・民間どちらも社会においては欠かせない存在だけど、自分がどんな価値観をもって、何を重視するのかで就職先を決めればいいってことだね。
さすが、理解が速いわね。社会や地域に対する貢献度を重視する人には公務員はぴったりな仕事じゃないかしら。それに、そうねえ、公務員の仕事は、社会の安定や成長に向け長期的視野に立った取り組みが多くて、社会的な意義、規模も大きいから、仕事に従事することの大きなやりがいを容易に見出すことができるというのも仕事の魅力なのよ。